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寒い朝

評価:
吉永 小百合/和田 弘 と マヒナスターズ
Victor Entertainment,Inc.

朝がずいぶん寒くなった。

「寒い朝」と聞いて吉永小百合の歌を思い出す人はもう少なくなったと思う。僕の場合は小学校の頃両親が買ってきたレコードの中にあったのを何故か覚えており、冬の寒い朝によく口ずさんでいる。短調からいきなり長調に変わり、最後また短調で終わる不思議なメロディが子供心に印象的だった。

 「寒い朝」

 ♪北風吹きぬく寒い朝も
    心ひとつで暖かくなる
 ♪清らかに咲いた可憐な花を
   みどりの髪にかざして今日も ああ
 ♪北風の中にきこうよ春を
   北風の中にきこうよ春を…

→ YouTube「寒い朝」

と続く歌詞はすごく健全で歌詞の通り清らかなイメージだ。

この曲は映画「いつでも夢を」の中の挿入歌である。映画のワンシーンを見たことがあるが、下町の工場の人達と一緒に吉永小百合が自転車を引きながらこの「寒い朝」を歌うシーンはとても印象的だ。

昭和38年封切りのこの映画は、まさに翌年のオリンピック開幕や新幹線開業を控えた日本の高度経済成長前夜の「いつでも夢」があった時代を象徴している。

当時の若者は集まっては歌を歌うっていうのが多かった。歌声喫茶なんかもこの頃の話だと思う。

ボーイスカウトのリーダーをやってた頃、昔の資料が出てきたんだけど、みんなで歌ってる写真がいくつも出てきた。

今もカラオケでみんなで歌うといえば歌うんだけど、なんかちょっと違う。当時の曲はロシア民謡とかマイナー調が主体で歌詞もはっきりしたものが多いし、みんなで声を合わせて歌うというところがミソだ。哀調を帯びながらも心の中では未来への希望が持てる歌が多かったのではと思う。

この映画から48年。日本はその頃の若者の夢を実現したのだろうか?

僕も来年48歳。子供の頃はどんどん発展する日本に誇りを持っていたし、大人になることに夢を持っていた。

大学を出て銀行に就職したところまでは順風満帆だったような気がする。ところが昭和の終わりから平成に入って急にバブルが膨らみ、突然破裂してしまった。それから20年。全然成長しない社会。昔の人が描いていた「いつでも夢を」持てる時代は何故か呆気なく終わってしまった。

経済成長はなくても、「夢」までもが無くなるとは思わなかった。

しかしながら、今の日本は余りにも萎縮しすぎである。日本の高度経済成長が進んでいた昭和40年代にアメリカが悲嘆にくれていただろうか?それを考えるとそんなに悲観することはないのではないか。

当時のアメリカと日本の関係が、日本と中国に置き換わったと考えれば、今の日本は自信がなさ過ぎだ。もっと自信を持ってやるべきだと思う。

経済は国民の感情の総和。いい感じと思えばいい感じになって来る。バブルの頃、僕達はそんなに給料が無くても毎晩のように遊んでいた。が、そんな人が増えるとお金を使うので景気が向上して、巡り巡って自分のボーナスに跳ね返ってきた。結局、どうみんなが考えるかで大きく経済は変わって行くのだと思う。

高度経済成長前夜に若者達が肩を組みながら歌を歌い、未来に希望を抱いていたように、国民全員が今一度力を合わせて日本を復興するのだという気概を持てば、早いスピードでこの国は復興して行くのではないかと思う。

そのためにもマスコミはもっと明るいニュースを流し、教育者は日本と世界の未来を語り、経営者はもっとレベルの高い目標を設定し、働く人はワクワクする仕事が出来る「いつでも夢を」見られるようにこの国を変革していきたいものだと思うのだ。

この歌「寒い朝」でも、「心ひとつで暖かくなる…」と歌っているように。

 ♪北風吹きぬく寒い朝も 
   心ひとつで暖かくなる… 

 ♪北風の中にきこうよ春を
   北風の中にきこうよ春を…

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