<< ポピュリズムに陥りやすい日本人の気質 | main | 香港 >>

自分の目で見て、自分で考えよ。

韓国や中国が歴史認識で日本を攻撃しているが、「君たち自分の目で見たのか?」と問いただしたくなる。

歴史ほど後世の人間に書き換えられるものはなく、何が本当なのかは結局「闇の中」である。歴史認識はどこまで行っても他国と折り合うことはないのだ。だから、問題解決には自国の歴史観を相手国に押し付けるのはやめるというルールを作るしかないと思う。どこの国も自国に有利なように歴史を書き換えるのは仕方ない(日本は自虐的なのでそうでもないが…)がそれを押し付けるのはやめてほしいと思う。

個人的に今、古代史の研究をしているのだが、日本書紀や古事記を読んでいると、執筆担当の藤原氏がかなりの部分を史実を歪めて書き換えているため、天皇家の成り立ちや、聖徳太子、蘇我氏の実態は推定するしかない。基本的には革命で成り立った政権は過去の政権を否定し自分たちを正当化するように捏造する可能性が高い。

話変わって、レベルは低い話だが、
会社の中では人の評価を「うわさ話」で決めてしまう上司がいる。告げ口やうわさ話を信じるのもおかしな話だが、「自分の目で見て、自分の頭で考える」というクセを僕らはしっかりとつけていくべきだと思う。

現場の実態は、現場に行かないと見えない。報告だけを信じて判断していては判断ミスを犯すことが多い。昔の帝国陸軍などの作戦失敗を見ても「報告」を鵜呑みにして、現場をちゃんと見ずに決めてしまったのではないかという例が多い。

だからといって、社長が現場に行けばいいのかというとそうでもない。東日本大震災の福島原発事故前の無駄な総理の訪問にも見えるように、トップの訪問のために無駄な作業が増えるケースが多い。現場を監督する人間にしっかりした人物をあて、真実が報告される仕組みをつくっていかなければいけないと思う。

日本経済が上向きになっているとマスコミは言うが、失われた20年以降壊滅的になった現場の状態はまだあまり改善されていないと思う。ベテランが活用されていなさすぎる。

日本企業は昔からゼネラリストを好み、部署を多く経験させて出世させるということをやっていたが、そういうのはこれからはやめたほうが良いと思う。何故なら各現場での現場力が今まで以上に必要だからだ。世の中はものすごいスピードで変わっており「事件は現場で起こる」ことが多いのだ。だから現場をとことん経験する必要がある。ころころ部署を変わるのがわかってしまうと、ベテランのノウハウを身につけようとせず「どうせ3年で異動だから」みたいな感じで仕事が上の空になる。目の前の仕事をきっちりとしてその分野のプロになることを目指すべきだと思う。もちろん向き不向きが人それぞれにあるので、見極めは必要だと思う。

ある分野を極めると、その他の分野も見えるようになってくる。いくつかのプロジェクトを成功させたことのある人は、どんなプロジェクトであっても(たとえ専門外であっても)注力すべき勘所がわかるし、リスクも見えるようになってくる。なので、昔のようにころころ部署を変えるのではなく、各々の人材を専門家として登用すべきだと思うのだ。

そうやって現場のプロを養成し、現場でしっかりと判断できるようになれば、本人も自信がつくし、「報告」も嘘を書かずに率直に正しい内容を書くようになってくる。現場を長く経験し、いくつかのプロジェクトを成功させた人は、出世してトップになっても現場からの「嘘」を見抜けるようになっているだろうし、何か問題が起こる前に、事前に問題をキャッチし、間違いない道筋を作ることができる人材になると思う。

手前味噌になるが、私も長くITの仕事をやってきたが、この10年は全くのノートラブルで来ている。長い経験から問題を事前に察知できるし、プロジェクトの途中でもリスクをキャッチでき、プロジェクトの阻害要因をすべて除去できている。そういう意味ではベテランのノウハウの領域に達していると思う。こういう人を企業は多く育てるべきだと思うのだ。

とにかく、仕事として重要なのは、現場に長くいて、その道の専門家になり、「自分の目で見、自分の頭で考える」そういう経験をコツコツと積み重ねていくことなのではないかと思う。
政治・経済 | comments(0) | trackbacks(0)
 
Comment








   
 
Trackback URL
http://fukarei.jugem.cc/trackback/950
Trackback