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【読書日記】「この世界の片隅に」こうの史代

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「この世界の片隅に」という漫画を上中下三巻買って読んだ。

彼女の作品では、前に「夕凪の街 桜の園」というのを読んだことがある。広島原爆のことを書いたもので、主人公は結局原爆症で亡くなっていくのだが、原爆投下前からの生活から投下後の様子、および原爆症の後遺症で主人公の目がだんだん見えなくなっていく様子を含めを淡々と語る内容だったが、この「この世界の片隅に」も主人公すずの子供の時(昭和9年)の話がプロローグとしてあり、本編は昭和18年にすずが広島から呉へ嫁ぐ話から始まり、日記風に淡々と時代の状況を伝える内容になっている。

すずが嫁いだ呉は日本の軍艦を作っていた呉海軍工廠のある街で、戦争時には呉工廠だけでなく隣の広村に広工廠、第11航空廠が設置され大きくなり、その結果広島原爆の前に大空襲があった街でもある。

漫画は途中、時代の風景を描きながらも庶民たちの生活を淡々と描いており、漫画の合間に「愛國いろはかるた」や「とんとんとんからりんと隣組」の歌の解説があったりして、戦争時代の状況が手に取るようにわかるようになっている。

空襲の時に姪っ子の晴美が亡くなってしまうシーンや街が焼きつくされてしまうシーンが描かれ、住んでいた広島には原爆投下と…淡々と流れていたストーリーの中で酷い内容が終戦に向けて描かれている。

戦争のことを語り継ぎ、二度と戦争を起こさないためにも、無謀な戦いを挑む勢力に対して日本はこれからは毅然と対応していかねばならないのだと思う。「安保反対、9条を守れ!」と唱えるだけでは平和は来ないのだと思う。
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