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2016年 今年の干支は丙申(ひのえさる、へいしん)

今年の干支は「丙申(ひのえさる・へいしん)」である。

干支は十干と十二支の組み合わせで60年で1サイクルになっている。一昨年の甲午は干支の31年目にあたり、そこで陰から陽に反転し、今年で陽に転じて3年目にあたる。

実際、経済面で見ると「陽」に転じてきており、昨年度末大納会の日経平均株価は19年ぶりの高値で1万9033円で終了。景気が上昇しつつあるように感じている。ただ、まだまだ我々サラリーマンの所得にまでその効果は波及していないのが残念だが、徐々に改善していくことは確かだと思う。

政治面については昨年のブログで下記のように予想していたが、あたっているのではないだろうか。

今年は改革の流れがまだはっきりとは出現しない上に、旧来の反対勢力である足元が見えていない理想主義者達に翻弄される場面も多いが、未来を信じて日本人みんなが力をあわせて奮闘努力すれば、必ず解決の糸口が見え、発展の兆しが見える年になるのではないかと思います。ただ、海外の混乱は今年も昨年以上に進む可能性が高く、その余波を受けて、日本の進む道に障害が発生する可能性も高いが、謙虚に着実に進むことでそれらの障害を突破でき、そのことにより、日本の国際的地位も更に向上する年になるのではないかと思います。

昨年はなんといっても新安保法案で、共産党やSEALDsという団体が「戦争法案」と連呼し、こともあろうか時の総理大臣を罵倒し、60年安保のころのように国会前でデモを繰り返すという事態が発生していたが、いざ法案が可決した途端に活動が終了してうやむやになってしまうという状況を見た。彼らに肩入れしていた人たちもさぞがっかりしたことだろう。中国の領土的野心が高まっている中での安全保障法案は中国に対する抑止力として必要不可欠なものであり、良い流れになったのではないかと思う。

また、年末には元慰安婦問題についても電撃的に日韓合意が成立し、「今後蒸し返さない」と言う言質を韓国から引き出した。その上に米国からその合意についての評価が得られ国際的なニュースになったのは大変良かったのではないだろうか?これについても昨年のブログでこう書いている

他国を引きずり降ろそうと過去の悪口ばかりを訴えるような方法ではいずれ誰からも信用されなくなり、日本のように今を誠実に行動していくことが評価されるようになるはず。なので我々も昨年のように中韓を貶めるような言動は慎み、日本人として謙虚に前向きに生きていけばきっと形勢は逆転するものと考えます。

このように政治経済の両面で日本の置かれている状況がやや向上してきているが、不安定要素もまだまだあり、今年はどんな年なのかをまたまた安岡正篤の「干支の活学」をひもときながら予想してみたいと思う。

まず丙申の「丙」について。

 

丙は乙より進んで陽気の発展した象。丙は炳(あきらか・つよし)を意味するが、文字の成り立ち=一・冂・入が示すように、一は陽気、冂はかこい、物盛んなれば哀うる理で、陽気がすでに隠れ始めることを意味する。

十干は植物の成長に対比されるのであるが、乙は芽が出始めて屈折している状態であるが、丙は芽が出て地上に出現した状態を表している。一番上の一が陽光を意味し、冂は広がるという意味もあるので、芽が出て大きくなろうとしているということである。だが、陽光が入って来ているが、冂はかこいの意味でもあるので、かこいの中に陽が入るとその明るさが減ずるようにせっかく出てきた芽がしぼんでしまう可能性もまだまだあるという意味を表す。
 

また、「ひのえ」というように火の兄なので、エネルギーが強く、燃え盛る状況を意味するので、事業なども発展する可能性が高い、ただかこいの冂があるため、有頂天になっているとそのエネルギーも反転する可能性があるという意味でもある。

次に「申」について。
 
申の金石文字(殷・周時代)の形は電光の走る象形である。神の初形とされている。電光が斜めに屈伸して走ることから、申は伸に通じ、伸びるという義に通じる。この電光の屈伸を人や物事の屈伸にも適用され、伸張、伸舒というように用いられる。
ということで、丙申を合わせて考えると、昨年まで土の中でもがきながら屈折していた芽が地上にあらわれ、エネルギッシュに更に伸びていく年ということが言えるのではないかと思う。ただ、冂(かこい)の話もあったように、エネルギーが過度に注入され有頂天に拡大していると突然陽気が遮られ、衰退していく可能性もあるので、慎重に進めながら発展させていくと良い年になるのではないかということである。

60年前の丙申の年は1956年(昭和31年)。この年は同年発行された経済白書で「もはや戦後ではない」と書かれ、前年1955年から始まった神武景気が本格化し、冷蔵庫・洗濯機・白黒テレビを三種の神器と言い始め、経済がこの年から本格的に成長基調になった年でした。また外交的には日ソ共同宣言が調印され国際連合に加盟したのもこの年で、やはり丙申の年は前年までに膨らみ始めていた芽が伸張する年と考えられる。

以上のことから、今年2016年を予測すると、引き続き経済については堅調に伸びていくものと思われ、前年までの輸出関連の伸びが更に進み、原油価格の低価格化や原子力発電の再開などによる輸入減少で貿易黒字の伸展もあるし、また、2020年のオリンピックに向けた内需もあるため、国内景気は引き続き上昇するものと考えられる。ただし、中国や中東などの動向が不安定要因となり、また消費税やTPPの関係で夏以降の相場は不安定になる可能性があります。

また、ひのえ(火兄)ということもあり、火のエネルギーは強く、120年前の明治29年には函館大火(2200戸焼失)や越前勝山町大火(1200戸焼失)が発生している。60年前の昭和31年にも富山魚津大火(1583戸焼失)などが発生しており、火の災害が予想される。現代では大火は発生しにくいと思われるものの昨年同様、火山の活動が活発化する可能性は捨てきれない状況です。

外交的には昨年末の慰安婦問題日韓合意を受けて、韓国との関係は改善に向かい、嫌韓ムードは退潮するのではないかと予測します。また年末年始のプーチン大統領の行動からロシアとも北方領土で何らかの伸展があるのではないかと考えられます。中国については引き続き近隣諸国との関係を強化(特に韓国)し領土的野心を抑えこむ方向に進むと思われるものの不安定な状況は引き続きつづくものと思われ、経済的な関係においても夏以降変化があると思われます。また、中東の動きは中国以上に世界経済の不安要素になり、夏以降の相場の下落を引き起こす原因になる可能性があります。

国内の動きとしては、国民全体が内向き志向になってきており、現状維持を願う勢力が台頭してきているものの、今や世界はボーダーレスになってきており、欧米の動きも日本に直接関係してくる時代になっているため、日本の成長を阻害している原因を国内に求めて内部攻撃をするのではなく、目を外に向けて世界的な視野で国民一人ひとりが行動しなければならないのではないかと思います。

以上、本年は政治的にはまだまだ不安定要素があるものの、引き続き景気が回復し伸展する年と予測します。ただ、特に経済は国民の気持ちに左右される面が大きく、実際のサラリーマン世帯の所得増加が現実化しないことには、景気も減衰する可能性も残されており、政治家はもちろんのこと、各企業の経営者が夢を持って新しい未来に歩を進められるかどうかが鍵になるのではないかと思います。
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