子どもたちを救おう

子どもたちを救おう
子どもたちを救おう
竹花 豊

一度テレビでみたことがあるが、広島県警察本部長から東京都副知事になった竹花さんの書いた本だ。

冒頭の広島県警察本部長の時の「今暴走族に入っている君たちへ」というアピール文がすごい。大人が真剣に呼び掛けているということを表に出すということが必要なのだろう。

昔はそんなことしないでもよかったのだが、いつのころからだろう、大人がなめられているのか、子ども達の不良化が激しくなっているような気がする。

最近の中学校の荒れ方がひどいようなのだが、この本には次々と実状を書いている。

が、結局のところ、家族の問題に起因するような気がする。親がおかしくなっているのだ。虐待件数の急増は典型的だが、そこまでいかなくても、深夜まで起きていることやゲームやテレビの時間が長過ぎることや、電車の中ですぐ座ろうとすることや、細かいことで「しつけ」というか「規範」が崩れてきているような気がするのだ。

今日も帰りの電車で野球見物帰りの母子がのってきたのだが、座りたいとかなんとかぐずぐず言ってる子どもに席を譲ってる人がいたが、そんな子どもに席など譲らんでも良いのだ。昔は子どもを立たせてお母さんが座ってたくらいだ。親や年長者を敬うという最も普通の感覚が失われてきているのが、すべての原因なのではないだろうか。
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「できる人」の極意!

「できる人」の極意!
「できる人」の極意!
斎藤 孝

齋藤孝さんはいったい何冊本を出しているのだろうか?毎週本屋で違う本を見るのだが、この本は今までの本のエッセンスを凝縮してまとめたようなものという感じだろうか。

三色ボールペンの活用や呼吸法、偏愛マップなどなど、過去の著作も読んでみたくなるような仕掛けになっている。

齋藤さんの専門は身体論、教育法だが、そこからいろんなものに発展しているし、われわれ会社員にも参考になるような話ばかりだ。

子どもを勉強好きにするコツというところが、齋藤さんらしいのだが、「ゲーム性」が大切とのこと。時間を区切ってどんどんやるということだそうだ。これは陰山先生がやっている「百ます計算」などでも証明されているけれど、確かにゲーム感覚で勉強するというのはいいのかもしれない。

「さあ、みんなで考えましょう」といっても考える基礎力がなければ話にならず、その基礎を貯える意味で、時間を区切ってどんどん基礎力をつける必要があるのかもと感じる。
テレビゲームばかりしている子ども達をなんとか、ほんもののゲームに参加させて、考える力をつけさせたいものだ。
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