「教育勅語」を読みなおしてみた
2012.04.25 Wednesday 00:21
「修身」が実は非常にすぐれた道徳教育の教科書であったことを現代の先生方が知らないように、「教育勅語」もその内容についてはあまり知られていない。国民道徳協会というところが教育勅語を現代文に訳している(→明治神宮HP)が、ちょっと意訳しすぎなので、原文に近い訳を試みたので、以下掲載したい。
どうだろうか?
上記の( )書きで書いた教育勅語の十二徳のうち、1〜11までは非常に良い内容ではないだろうか?
私(明治天皇)が強く思うのは、(天照大神からはじまり、神武、綏靖…と続く)歴代の天皇が日本国をつくっていくにあたり、理想的な社会として、樹木を植えるように広く日本社会に根付かせようとした道徳は実に奥深いものであり、慈しみのあついものである。
国民全体がよく君に忠義を尽くし、父母に孝行をはげみ、国民全体が心を一つにして、神代から現代に至るまでそういう美風を作り上げてきたのは、日本の国柄の最も優れた美しい点であって、教育の一番大切な根本は、ここにあるのである。
国民のみなさん、
子は父母に孝行をつくし、(1:孝行)
兄弟、姉妹は互いに仲良く、(2:友愛)
夫婦は互いに睦まじく、(3:夫婦ノ和)
友人は互いに信じ合い、(4:朋友ノ信)
他人を立て、己は謙虚にし、(5:謙遜)
世の中の人々に平等に接し、(6:博愛)
学問にはげみ、職業を習って身につけ、(7:修学習業)
そうして、智徳を養って、才能を伸ばし、(8:智能啓発)
道徳の高い、立派な人格を形成し、(9:徳器成就)
すすんで、世の中の人のためになることを行い、社会の利益になる仕事を開発し、(10:公益世務)
常に、憲法を重んじ、法律を守り、(11:遵法)
もしひとたび、差し迫ったことがおこれば義勇を持って国のために一身を捧げ、(12:義勇)
そうして、天地が永遠に続くように、限りなく栄えてゆく日本国の運命を助けるべきである。
これらの教えをよく守ることは、単に我が国の立派な国民であるばかりでなく、 先祖から伝え続けられてきた日本人の美風がいかに素晴らしいかを十分にあきらかにすることができるのです。 この勅語で述べられている道徳は祖先から受け継がれてきた教えであって、われわれも皆ひとしく守っていくべきものである。
教育勅語の教えは昔も今もいつの時代も間違いのないことであり、日本国内だけでなく、世界中のどこの国でも遵守すべき道であるから、みなさん、ともにこの勅語の教訓をよく守り、実行して立派な日本人になることを深く希望します。
御名御璽
教育勅語が嫌がられているのは最後の「12:義勇」なのだろうが、しかしながら、よく考えてみれば自国を守らないことを教える国が一体どこにあるだろうか?
他国に侵略されてもいいということはないのである。
ということで、この教育勅語、もう一度現代語訳に変換して、道徳教育の基本として復活させても良いと思うのだがいかがなものだろうか…?