自分の小さな「箱」から脱出する方法

評価:
アービンジャー インスティチュート,金森 重樹,冨永 星
大和書房
¥ 1,680
コメント:「ムカッ」とするときに、「ああ、箱の中に入ってるかな」と自問するようになります。「箱」というイメージでうまく心理状態を表現していると思う

読書会の課題図書。

「箱」という概念は面白かった。日常生活で「ムカッ」とくることがよくあるけれど、その時には「『箱』に入ってるんだなあ」と気付くようになったのがこの本を読んだ成果だと思う。 

本の例では、夜中、赤ちゃんがグズリ出した時に、旦那が目覚めて、「ああ、あやさなきゃ」と思ったが、隣ではかみさんがグウグウ寝ている。この時に、「なんだコイツ」と思ったことを例にしている。その時にあやす事よりも先に、奥さんの事を腹立たしく感じたその感情状態のことを「箱に入っている」と表現している。この例を非常に細かく分析していくことで、日常の仕事の場面や、子供の教育とか、夫婦の会話などにも斬り込んでいくのでとてもわかりやすい。

舞台設定は、将来を嘱望されて転職してきたマネージャが、仕事はできるが、「箱」に入っているため、自分では気づかずに問題が起きているという状態をその会社の経営陣が把握し、その彼に「箱」の話を説明するという設定。

舞台設定からして「あれ?これ僕のことじゃん…。」と思いあたることが多々あり、読み進めるうちに、「ああこれも」、「あらこれも」というのが出てきて、かなり反省した次第であります。

ビジネス本というよりは、心理、宗教に近い話のような気もする。「人を変えることはできない」という前提のもと、「箱」の中から無理に人を変えようとするのではなく、まず「箱」から出ることが大事ということだ。

「箱」から出ると、今まで相手に貼っていたレッテルを剥がした状態になるので、そもそもその人を変えようと思っていたことそのものも見えなくなり、違うレベルでその人を見ることができるようになるという事なんだろうなと感じた。(相手のステージに降りるというイメージかなあ。)

宗教的と思うのは、宇宙レベルで考えれば、日常のことはすべて些細なことになってしまうから、そういう気持ちで人と接するとかなり「どうでもいい」ことに悩んでいる自分が見えてしまう。常にオープンに箱から出ているという状態は難しいけれど、「イラッ」っと感じたり、「ムカッ」と感じたときに、「ああ、自分は箱に入ってるんだなあ」と思えば、あまり腹の立つこともなくなるのではないかと思った。

でもでも、相手が頑丈な「箱」に入ってる場合は、こじ開けるのは難しいんだよなあ…。(あきらめるしかないのかな…?)
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大人げない大人になれ!

一昨日、東京に向かう新幹線の中で読もうと電子書籍をiPadにダウンロードした。

電子書籍を購入したのは初めて。本とはまた感覚が違うけど、マーカーをつけれたり、キーワード検索ができるので面白い。こうやって読書ノートを書く時にマーカーは便利だ。

冒頭の「大人たちに必要とされているのは「我慢」や「努力」ではなく、子供のような「大人げなさ」ではないだろうか。」で始まるこの本、成毛さんの考え方が終始一貫しているので引き込まれる。 

確かに、日経新聞の「私の履歴書」で大企業の社長や官僚などの話は以前からつまらないと感じていたが、はっきりと「大企業のお偉いさんのものは、自慢話ばかりでことごとくつまらない」と言いきっているので痛快だ。大企業に勤めることのつまらなさ、また、そこでくだらない成果主義に振り回されていた自分が情けなくもある。

第3章は章立てだけでも面白い。「やりたいようにやればいい」というこの章では「我慢なんかしなくていい」「目標を持ってはいけない」「あるがままでいることが個性」「おじさんの言うことは9割が間違い」「自分を変えるなんて無理」…。てな感じで、猛烈にいい感じ。いろんな悩み事は全くなくなってしまう感じだ。(まあ、そもそもあんまり悩み事はないけどね…。)

好きなことに熱中して、どんどんやる。それがいい人生なんだと思いっきり後ろから背中を押される感じになった。

ということで、来年は仕事でも遊びでも無茶苦茶暴れまくろうと思った次第です。頑張ろー(もう人生折り返してるし…。)

iPad版ダウンロードはこちら→「大人げない大人になれ!」
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クラウドHACKS!

小山龍介さんの 「クラウドHACKS!」を購入。

なかなかiPadの活用が上手くいってなかったんだけど、この本を読んで、もう一度活用方法を考えてみることにした。前から疑問に思っていたのが、本を裁断してiPadに取り込むことが本当にいいのか?ということだったんだけど、確かに検索の上では非常に効率がよくなると感じた。今は活字は100%OCR認識できるので、スキャナで取り込んだ本全体が検索可能になるということだ。

この考えだと、あるフレーズを検索する際など非常に効率が良い。ううん、、でもスキャナとか裁断機買わないとね…。それに僕の好きな松岡正剛先生の本は切ったりってできないなあとか思う。でも、考えて見れば、その他の新書本や雑誌などでどんどん溢れて、収納不可能な本棚に困っていることを考えると、スキャナと裁断機合計3万5千円出したって安いものではないかと思う。うん、これやってみよう。

小山氏はそうやって本を裁断し、スキャナで取り込んで、iPadの書籍にすることを「自炊する」と呼んでるのが面白い。確かに自炊だな。製本を自分でやってるわけだから…。

あとは、Wi-fi仕様のiPadを活用するためにwi-fiルータを買うかどうかだ。この前「がん保険」を解約したので毎月4500円程度であれば支出可能になったことはなったんだけど…。ええい、ルータも買っちゃおう!

もう、iPadオタクになるねん。。。。
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上手に生きるルールとコツ

評価:
船井 幸雄
グラフ社
¥ 1,000
Amazonおすすめ度:

船井幸雄さんの本はよく読む。

この「上手に生きるルールとコツ」は、もうずいぶん前に出版されたものだが、最近ちょっと精神的に不安定なこともあって購入し、先週1週間電車の行き帰りで何度も読みかえした。

twitterでも何度もつぶやいたけど、「成功の3条件」としての「すなお」「勉強好き」「プラス発想をする」というのはとても大事だと思う。

「好かれる人」になるには「謙虚な人」、「他人をほめ、認める人」、「信用できる人」になることとのこと。謙虚だと「自慢をしない」し、よほどのことがないかぎり「悪口はいわない」。

「人相をよくする」には「自然に反する生き方をやめること」「人の悪口や欠点を絶対に言わないこと」「人に何でもいいからさしあげる」ということをすると人相が良くなる。

船井幸雄さんの本で何度もでてくるのはこういったことだ。長年、経営コンサルタントとしていろいろな人に接した結果、こういう結論になるのだから、まずこういう人をめざせば間違いないのだろうなと思う。

この本の途中に「ツキ」のあるひとになるためのキーワードとして「プラス発想」「すなお」「肯定」「謙虚」「勉強好き」「笑顔」「長所伸張」「自己犠牲」「辛抱」「バランス安定」「自由」「秩序安定」「強気」「思いやり」というのをあげておられる。

1ページ1ページが独立して、なるほどと思う構成になっており、電車で読み返すにはとても良い本になっている。

私自身、いつまでたっても「人の悪口や欠点を言わない」というのができないんだけれど、それ以外はかなりできるようになってきている。

「怒らない」「愚痴らない」というのは難しい。ここを乗り越えれば、悟れるような気がするけれど、どうしても、まだやはり自分のことだけを考えて組織や社会のことを考えていない人に対しては憤りを感じるし、感情的になってしまう。

なかなか難しいけれど、一つ一つを冷静に交渉していく能力が必要だと思う。怒らず、愚痴らずに間違っている相手を説得するか、または相手にしないことだ。正しい組織の場合、そういう自分の都合のことばかりを考える人間は排除されるはずだ。そういう間違った人を登用する組織には所属しない方がましだとも言える。

自分の所属している組織はさてどちらだろう?と思った時に少し暗澹たる気分になるのだけれど、愚痴っていても始まらない。少しずつ変革していかねばならないのだろうと思う。笑顔で元気に働きながら。。。
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世界経済が回復するなか、なぜ日本だけが取り残されるのか

評価:
野口 悠紀雄
ダイヤモンド社
¥ 1,575
Amazonおすすめ度:

日本経済が不調なまま這い上がって来ない。元気がなくなっている感じだ。

経済が不調な上に、政治が変な方向に進んでいるが、それもこれもそもそも経済が立ち行かなくなっていることに起因している。今の生活の不満を政治に向けてしまうと、民主党のようなバラマキ主義の政党の方がいいと思ってしまうのだろう。

本書は、実データを使って非常に明解に現状をレポートしている。バブル崩壊後も日本は古い産業構造を温存したため、製造業の過剰生産分の消費先を見つけられていないということが原因の1つだとしている。新興工業国が同様の製品を作れるようになったため、日本の相対的地位は低下し、外需マーケットをうまくとらえていない。なるほどなあと思った。

かといって、輸出先を新興国へシフトするのは自殺行為だとしている。マーケットの規模が小さすぎるからだ。appleのように新しい商品カテゴリーを自分で作り、中国が模倣できないビジネスを展開しながらも、製品は安い中国で調達するというモデルを作らない限り、日本の復活はあり得ないという展開だ。

今、日本の現状を押さえる上で、この本はとても良いと思う。

大手企業との勉強会に出ても、口々に出てくるのは海外への進出の話ばかりだ。日本の技術を新興国に移転して、その国のGDPを上げても日本国内は空洞化するばかりだ。日本がとり得る戦略は中国が作れそうな製品を作ることではなく、新しいビジネスモデルをつくることにつきると思う。

一昔前までは、日本は「原料を輸入し、製品を輸出する加工貿易の国」「国民の貯蓄率は高く、世界一の貯蓄率の国」「エコノミックアニマルと言われるほどの働き蜂集団」「海外ではカメラを抱えてブランドものを買って行く国」と言われて来たが、現在は全く逆で、外需依存率が先進国で最低、貯蓄率も先進国で最低、労働生産性も先進国で最低、海外でブランドものを買って行くのは中国人か韓国人、日本人はいなくなった。とのことである。

もう、昔の感覚は捨てなくてはいけない。

貯蓄率が低いのは実感としてわかる。給料が少なすぎて、消費に回るからだ。貯蓄する余裕がない家庭が多すぎるのだ。かといって、その消費も安物ばかり。給料が少なすぎるので高いものに手が出ないのだ。昔は給料の何倍もする家電製品を買えたが、これは給料が右肩上がりに上がっていたので借金をしても簡単に返せたということがあったからだ。

労働生産性も実感でわかる。日本はあまりにも休みが多い。労働時間の短縮ばかりを言って来たのでどんどん働かなくなって来た感が強い。成果主義が蔓延したことによる、会社への帰属意識もなくなり、やる気のない人が増えて来たように感じる。

だから、もっとも重要なことはそういう大手企業の中で埋没するのではなく、googleやappleのように新しいビジネスを作って行く人材の養成が必要なのだ。

ところが、一億サラリーマン化しており、新しく起業する人材が減って来ている。大手企業に入ってしまえば指向が内向きになってしまい冒険しなくなってしまう。

チャレンジ精神を削いでいるのが「成果主義」だ。あまりにも露骨な成果主義では「そこそこ」の目標しか立てないので、ブレークスルーしない。

とことんチャレンジする人材を育成していける制度が各企業に必要だと思う。国も民間もなく、海外にプラントを売り込みに行ったり、宇宙開発、航空開発といった分野にもっとチャレンジしていけるようにすれば日本企業も少しは変わっていけるような気がする。

必要なのは、既存の産業構造を打ち破って、新しいビジネスをボーダレスで展開できる場の提供だ。せっかくの日本人の真面目な民族性を伸ばし、世界を引っ張って行けるだけのおもしろいことが創造できればなあと思う。そういう人材を育成できる環境に政府企業一体となってすすめていくべきではないだろうか。特に政府は党利党略を争っている場合ではないのだ。

(話がまとまってないけど…)
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「できるやんか!」〜「千房」中井社長の講演を聞いて

金曜日にアシストソリューション研究会の定例会で、お好み焼きチェーン「千房」の中井社長の講演会があった。「無印人間集団が業界の雄になった」と題して人財育成に関するお話。

それにしても、予想をはるかに超えた内容の講演で驚いた。テレビで何度か拝見しており、面白い社長やなあという程度の認識だったのだが、なんのなんの、面白いのはもちろんのことバックボーンとしての思想がしっかりしているからこれだけ企業も成長したのかと納得してしまった。

「共育」‥ 教育ではなく、共に育てる、ということをおっしゃられていた。比べず、あせらず、あきらめず、どんな子でも伸びるのだということ、よく子育ては親育てとか言うけれど、中井社長の場合は、他人の子も自分の子供のようにあるときは叱り、あるときは褒めて伸ばすということをやられている。非行少年を引き受けるということもやられており、想像を絶する困難なこともあっただろうに、信じて伸ばされている。講演後の懇親会でも「あの子らは99%、自分でああなったんやなくて家庭環境、まあ意思が弱かったと言えばそうなんやけど、家庭環境に問題がなれければああはなってないんや。刑務所から出所しても半分は戻る、出所しても戻る場所がないからそうなる。そのうちの一部でもうちの店で更生してくれればと思ってやっている。刑務所の一人当たりの経費年に250万円以上。それらを税金で賄うくらいやったら、税金削減にもなるやろ」という趣旨のことをおっしゃていた。そうなんだけど、何も無理にそこまでせんでもと私などは思うのだが、そんなことは意に介さないという雰囲気が漂っていた。

時代とともに変化していく経営などというが、変えたらダメなものはずっとあるのだという話をされており、その中に「尋常小学修身書」の話もでてきた。後で調べたのだが、1年生の教科書の内容は「よく遊び、よく学べ」「時刻を守れ」「怠けるな」「友だちは助け合え」「喧嘩をするな」「元気よくあれ」「食べ物に気をつけよ」「行儀を良くせよ」「親を大切にせよ」「親の言いつけを守れ」「過ちを隠すな」「嘘を言うな」「思いやり」「人に迷惑をかけるな」ということが書かれている。1年生の内容だけでこれだけもの分量があるのだ。確かにすばらしい。戦後教育では「修身」を軍国主義へ向かうための教科書だと批判してきたが、よく読めばほとんどそんなことは書かれていない。日本人の根本がくずれてきているのはこの「修身」の廃止によることが大きいと思っていたが、我が意を得たりという内容のお話だった。

相田みつをさんの書の中の「花を支える枝、枝を支える幹、幹を支える根、根は見えねえんだなあ」という詩も引き合いに出されており、根が腐っていたらすぐに枯れてしまう。基本を徹底することの大切さ、しっかりした思想の重要性を語られていた。

その他「あいさつ」の大切さ、褒めることの重要性、言霊の話など、すべてが経験に裏打ちされたお話をされるのですべてがすとんと腑に落ちる。社長から発するオーラがものすごくて、終始圧倒された講演会だった。

毎月の社員の給与明細と一緒に手書きのメッセージを発信されているとのことで、最新のメッセージをみせていただいたが、給与明細の封筒に入る小さな紙にびっしりと筆で書かれている。そのメッセージも今月で280号。23年と4ヶ月だ。「継続は力なり」。良いことは続けて行くべき、10年経てば本物になり、20年経てばその企業の文化になる。…いや、もうすごい講演会でした。

私自身、とにかく、なんやかやと「ぼやき」の多い日々だったけれど、ぼやいていても始まらない。明日からはしっかり一生懸命頑張って仕事をしていこうと思い直した講演会でした。(p.s. この講演会の冒頭、原稿なしで最初の挨拶をしてしまい「噛み」まくり…。すみません。次回からはしっかり準備します…)

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営業の魔法

評価:
中村 信仁
ビーコミュニケーションズ
¥ 1,575
コメント:営業職にかぎらず、すべての仕事、コミュニケーションの基本として役に立つ本。

一気に読めた。

が、内容はとても深い。営業職の方々にとってみれば、読むことで明日からの仕事ががらっと変わってしまうような内容だった。

12の魔法が書かれているが、一つひとつはよく聞く内容なのだが、その1つをマスターするだけでなく、すべてを網羅して一体化することではじめて大きな成果があげられる感じがする。これも実際に営業で成果をあげて来た著者だから語れるのかもしれない。

いろいろ書かれているが、特に教訓として感じることは、『「商品を売ろう」と考えては売れない。』ということだと思う。本の中にも「先義後利」の話が出てくるが、お客様のことを真剣に考えること、相手を幸福にしようと考えることではじめて成果が現れてくるということだ。

私も新入社員のときと前の会社を辞めた時の2度だけ営業職の経験があるが、新入社員のときはこの本の最初の頃の主人公と同じで、全くうだつの上がらない、いつも喫茶店をハシゴしていた三流営業マンだった。一刻も早く辞めたいとばかり感じていた。が転職前に不動産営業をしていた時には全く逆で、いつも商談が成功する営業マンに変わっていた。

成功した理由は既に転職先が決まっていて、別に自分の成績に一喜一憂する必要がなくなったからなのだと思う。転職が決まったころから、不思議なことに俄然調子が良くなって来たのだ。

要は力みがとれて、別に自分の成績はどうでもよくて、土地を買いたい人が幸せになれるように段取りをきめて、売却の相談に乗ったのがよかったようだ。自分の成績に関係ないので、別に時間も気にせず、いつでも飛んで行って隣地交渉はするは、値段も安く売れば良いのに、関係者がみんなハッピーになるように若干高めに設定しても、本当に相手のことを考えて行動しているので、すべての商談がうまくいった。

そうなのだ、大事なのは自分のことを考えずに、相手のことを考えて一生懸命行動していれば人は自然にそういう人の周りに集まるということだ。自分のことばかり考えている人の周りに人は集まらないものだ。成果主義になって日本がガタガタになった理由もそこらあたりにあるのかもしれない。営業成績が給料に直結してしまうと、あまりにも自分のことばかりが気になってしまいがちで人のことを慮る余裕がなくなってしまうのではないだろうか? 宮沢賢治も「アラユルコトヲ ジブンヲカンジョウニ入レズニ」と「雨ニモマケズ」の中で語っていたが、そういう「滅私」ということが、営業というか仕事の基本なんだと思うのだ。

今、思い出しても、あの時はホント何をやってもうまくできたなあ〜と思う。労働組合なんかでも何故か委員になっていて、形式主義に陥っていた状態に一人だけ「異議あ〜り」とみんなの声を代弁する役割をやっていたし、(それでクビになったってどうせ辞めるんだもの)不動産売買だけでなく、賃貸管理も全部やったり、おかしな取引を全部見つけ出したり、担当していた7ヶ月間(営業日で140日くらい?)の間になんと200以上の稟議書を書いたり、いやあ、ホント今考えても力みがとれると人間って逆にどんだけ力が出るんだろうと思う。それでいて2日に1日は外出して物件調査とか、オーナーとの交渉などに出かけていたのだ。気が抜けてるので面白いんだよなこれが…。会社を辞める日にもアポを入れていて、ほんとだったら最後の1ヶ月は有給消化しても良かったんだけど、ギリギリまでお客様のために働くことに幸せを感じていた。ホントに不思議な7ヶ月間だった。

おかげで送別会の時には総務部が始まって以来全員参加で送別会をしてくれた。仕事を一生懸命にしてないと円満退職もできないしね。たった7ヶ月の不動産営業体験だったんだけど、この経験は今も役に立っている。

話を戻して…。
この本の最初の方に、主人公の嫌いなタイプを語る場面があって、その逆をすればという提案があったのだが、この十箇条がなかなか良かったので引用しておきます。こういう人にならねば。

「人に好かれるタイプ」
1 謙虚な人
2 正直な人
3 清潔な人
4 感動する人
5 バランスの良い人
6 順番を守る人
7 相手に敬意をはらう人
8 聞き上手な人
9 認めてくれる人
10 安心させる人

本の最後に魔法ノートとして12の魔法をまとめられており、これもまた秀逸。営業職という仕事を通して、人と人との接し方について学ぶことが多い本だ。

職場のみんなにすすめておこう。
 
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もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら

これは良い本だ。

そもそもドラッカーの本はなかなか読み込むのが大変だが、この本だと簡単に読み進めることができる。

そもそもは高校野球の女子マネジャーがマネージャーに必要な本としてドラッカーの「マネジメント」を買い求めることから話がはじまるんだけど、「おいおいそれはちょっとありえないんじゃない?」っていうくらい設定が荒唐無稽なんだけれど、これがなかなか、話が進むにつれて、ドラッカー本でもしっかりと読みこめば、なんと高校野球にだってあてはまるということが判明してくる。

この本ではドラッカーのエッセンシャル版「マネジメント」を題材に「野球部とは何か?」「野球部の顧客とは?」という質問を真剣に考えることから、徐々にマネジメントの本質に切り込んで行く。

確かに、「マネジメント」は企業経営だけでなく、あらゆる組織に適合するものだ。

小説仕立ての内容もなかなか感動もので、読みすすめながらも自分の会社と照らし合わせてみたりした。

ドラッカー本を読む導入に是非会社のメンバにもすすめたい。私も結局この本に影響されて「エッセンンシャル版『マネジメント』」を買いましたよ。

評価:
P・F. ドラッカー,上田 惇生
ダイヤモンド社
¥ 2,100

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